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牛らしくのんびりと休憩する草原あか牛。阿蘇の草原で一年中放牧・野草で育つ赤身牛

草原あか牛とは?

草原あか牛とは?

阿蘇の草原で一年中放牧され、野草を食んで育つ牛

「草原あか牛」は、標高900mの阿蘇外輪山で一年を通して大草原に放し飼い(放牧)されているあか牛です。

 

屋根のある牛舎はなく、眩しい太陽も厳しい寒さもすべてを糧に、のびのびと野草を食べて暮らしています。

私たちの思い

​なぜ、草原あか牛なのか?

失われゆく阿蘇の草原を前に「牛は草食動物」という原点に立ち戻ろうと考えた

阿蘇の起伏ある野山を群れで歩き回る草原あか牛。牛らしく自由に育つ放牧の風景

阿蘇の草原では1000年以上も前から、牛が放牧されてきました。草原は野焼きや放牧といった「人の営み」によって守り継がれてきた風景です。

 

けれども、時代の変遷の中で使われなくなった草原は姿を変え、失われつつあります。

日本最大級の面積を誇る阿蘇の草原は、熊本の宝。この草原を未来につなぐためにはどうしたらいいのだろうか。

ヨーロッパでは牛を野山に放し飼いにして、草で育てる放牧が広く普及しています。

 

しかし、日本では牛舎で飼うのが一般的。国の基準では牛舎内で育てることが推奨され、自然放牧はとても珍しいのです。

「牛は本来、野山で草を食べて育つ生き物」


私たちは忘れかけていた牛の本来の姿を思い出しました。

 

牛は草食動物。だから、阿蘇に自生する野草という資源を使わないのは本当にもったいない。そして、熊本で昔から飼われている「あか牛」は足腰が強くて温厚な性格だから、放牧にぴったり。

 

このあか牛を野山に放ち、野草を食べてもらう「昔ながらの、牛らしく育つ方法」を広げることができれば、牛はもちろん、食べる人・草原・地域すべてに恵みをもたらすのではないか、そう考えました。

熊本阿蘇の青空のもと、野草を一斉に食む草原あか牛の群れ。牛は本来、草食動物
阿蘇の草原の斜面を喜びいっぱいに駆け回る草原あか牛の子牛。放牧で牛らしく育つ

屋根のある牛舎をもたず、太陽が照り付ける夏もしんしんと雪が降り積もる冬も、1年中、阿蘇の原野を「おうち」として牛を育てる。

 

その牛が野山を自由に歩きまわり、阿蘇の大地に自然に生えてくる野草を好きなだけ食べ、疲れたらのんびり休む。

 

このような「牛らしいのどかな暮らし」の中で体が丈夫になる。自然の摂理にかなった昔ながらの育て方の中で、脂肪の少ない「健やかな赤身肉」が生まれる。

牛が牛らしく育つと、その肉を食べる人も健やかになり、この循環の中で草原を活かしながら守ることができる。

 

そして、阿蘇の地域や人にも恵みがもたらされる。

牛・人・草原・地域、みんなにうれしい循環を私たちはここ、熊本阿蘇から広げます。

草原あか牛の3つの特徴

熊本で昔から愛されているあか牛を「牛らしく」育てる

1

雪が積もる冬の阿蘇草原でも元気に群れで過ごす草原あか牛。一年中放牧で育つ証

一年を通して放し飼い(放牧)

阿蘇の草原を歩き回り、野草を食む草原あか牛。低脂肪・高タンパクで、ビタミンAやオメガ3系脂肪酸も豊富です。

 

身体を整える高い栄養価と、肉本来の力強い旨味を兼ね備えた、健康と美味しさが響き合う逸品です。

2

阿蘇山の噴煙を背景に野草を食む草原あか牛。四季の草が赤身本来の風味を生む

野草を主体としたエサで育つ

春は野焼き後に現れる新芽、夏は青々とした旬の野草、秋冬は私たちが用意した干し草を食べて育ちます。

 

四季折々の草で赤身本来の味わいも変わる、これが草原あか牛の肉の醍醐味です。

3

春の阿蘇の草��原で並ぶ草原あか牛の母牛と子牛。36ヘクタールの広大な草原で牛らしく育つ

放牧に適した性質をもつあか牛

熊本で昔から飼われてきた「あか牛」。足腰が強く、性格が温厚なことから、起伏の激しい阿蘇での放牧にぴったりです。

また、脂肪が少なく、赤身主体の肉質で、牛肉本来の旨味とヘルシーさを兼ね備えています。

私たちの活動が社会課題の解決にどうつながるか、詳しくご説明しています。

数字で見る草原あか牛

36ヘクタール

東京ドーム約7.7個分の広大な牧野で放牧

45頭

飼養頭数(2026年現在)

※出荷・繁殖状況で変動します

12年

放牧実績(2014年〜現在)

4名

新規就農研修者(2018年~現在)

​※研修修了者3名、研修中1名

活動の歴史

2012年から始まった実証実験の軌跡

2012

2月 | 東海大学農学部と「阿蘇の野草を活用したあか牛の放牧肥育」について意見交換を開始

2014

3月 | 「一般社団法人 阿蘇のあか牛・草原牛プロジェクト」を設立。

5月 | 阿蘇・狩尾牧場にて、野草のみで飼養するあか牛の放牧肥育の実証実験を開始

2015

5月 | 阿蘇・南小国町の牧野(ぼくや)にて、繁殖牛(メス牛)の周年放牧(預託)を開始

2016

2月 | 初めてのと畜を経験。野草のみで育てる難しさを踏まえ、飼育方法を再検討

4月 | 宮本けんしんシェフの協力のもと、と畜したあか牛の試食会を行う。味や肉質に関する意見を飼育に反映

4月 |    試食会最終日の夜に熊本地震が発生。牧野内で土砂崩れが2か所あったが、牛に被害はなかった。

8​月| 南小国町より、「牧野を活用した牛の放牧推進に関する調査研究」業務を受託。以降、2022年度まで継続

10月 | 肉の専門家であるサカエヤ・新保氏の手当て(熟成)をほどこした草原あか牛の試食会を東京で実施

​写真は初めてと畜した牛。エサは野草のみだったため、出荷時にもかかわらず、首にシワができるほど痩せていた。

2016年、野草のみで試験的に育てた草原あか牛の初出荷。放牧畜産の実証実験の原点

2017

3月 | 牧区(放牧のために区切ったエリア)が完成し、草原あか牛の肥育・育成の体制が整う     

5月 | 南小国町・東海大学・牧野組合とともに「放牧推進協議会」を設立

2018

4月 | 新規就農希望者の受け入れを開始

2019

5月 | 阿蘇・南小国町内の約36ヘクタールの新牧野に移転

2022

4月 | 東海大学農学部と「草原あか牛 eco-beef ASO」ブランドに関する覚書を締結(ブランドの認証・普及・流通)

​東海大学農学部の実習の場の提供に協力しています。写真は牛の第一胃(ルーメン)の胃液サンプル検査に関する実習の様子。

阿蘇の牧野で行われる東海大学農学部の学生実習。草原あか牛の産学連携による放牧畜産研究

2023

4月 | 阿蘇草原再生協議会に会員として参画

現在

周年放牧肥育の実証実験を継続中。特に、給餌する飼料(エサ)の組み合わせや子牛の育成方法について検証を続けている

草原あか牛プレミアムとは?

肉のマエストロの「手当て」を経て、「草原あか牛プレミアム」へ進化

サカエヤに届いた草原あか牛の骨付き肉の断面。新保吉伸氏の手当て熟成前の状態

草原あか牛

(と畜直後・手当て前)

新保吉伸氏の手当て熟成を経て草原あか牛プレミアムへと変化した赤身肉の断面

草原あか牛プレミアム

​(手当て後)

手当て(熟成の技)

新保氏の手当てを経ることで、旨みがさらに凝縮されます

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